B列車で行こう

3Dプリンターで作成したBトレインショーティーサイズの鉄道模型を紹介しています。

【Bトレサイズ】737系 キットの紹介と塗装方法

 この記事は、【Bトレサイズ】737系 キットと塗装方法を紹介しています。

737系 キットについて

実車の情報

 2023年に登場した、JR北海道の交流通勤形電車です。

by photoAC

車両について

 JR北海道の電車としては初となる、ワンマン運転対応の2両編成の電車です。

全車運転台付きのうえ、ワンマン対応機器も備えるため、車体は軽量化を目的にアルミのダブルスキン構造となっています。

車体形状は731系から続くJR北海道の通勤電車と大きく異なるものとなりましたが、雪の中での視認性向上のための4灯の前照灯や、雪対策の1枚引き戸ドアなど耐寒耐雪仕様は引き続き備えています。

側面の窓は上部が内側に開くようになっています。

 車体側面の塗装は鉄道車両としては珍しい、サクラをイメージした淡いピンク色。

前面は一面が黒で、警戒色の黄色とコーポレートカラーの萌黄色の模様が入っています。

運用について

 室蘭本線 苫小牧〜室蘭間の普通列車に使用されます。

区間は電化区間ですが、711系が廃止されて以降本形式が投入されるまでは、電車は特急「すずらん」しか走行していませんでした。

 所属は札幌運転所のため、列車の送り込みを兼ねて1日1往復のみ千歳線を3連で運用されます。

キットの情報

キット外観について

 スノープラウ付きのスカートは一体成形でモデリングしています。

クハとクモハは屋根上の集電機器の有無のほか、引き戸の引き込む向きの違いやスカートの切り欠きの位置の違いを再現しました。

クハの前面には別パーツで連結ホロを取り付けられます。

スカートの再現の結果、先頭車同士のアーノルドカプラー等での連結はできないですが、代わりにカバー付きのダミーカプラーを装着できるようにしました。

(走行台車を取り付ける場合は干渉する場合があるので加工が必要です)

 前面上部のホイッスルとホイッスルカバーも再現しました。

 パンタグラフはがいし部分にピンを付け、屋根に取り付ける構造としました。Bトレ用パンタとの互換性はありませんが、交流用パンタグラフの特徴である屋根との隙間を再現しました。

対応シャーシについて

 準備中

塗装例の紹介

 以下に塗装方法を紹介します。塗装例ですので、塗料や塗装方法などはあくまで参考としてご覧ください。

使用した塗料

 塗装例に使用した塗料は以下の通りです。

使用塗料

塗装工程について

車体本体の塗装

1.全体を白色サーフェイサーで塗装します。

2.全体側面をピンクで塗装します。

※塗装例は原色のまま塗装していますが、少しホワイトを混ぜたほうが実車の色合いに近づくと思います。

3.屋根部とスカート以外をマスキングします。

4.エアクラフトグレーを塗装します。

5.屋根の踏板部以外をマスキングします。

6.ダークシーグレーで塗装します。

7.マスキングを外してドア部とクーラー以外をマスキングします。

8.ドアをスーパーアイアンで塗装します。

 ピンクは水性アクリル塗料なので、通常ラッカー塗料の上塗りは推奨されていません。

水性アクリルのシルバーを塗装するのが通常ですが、エアブラシであれば薄く塗り重ねることで水性アクリルを乱すことなくラッカーを上塗りすることも可能です。

9.ドアをマスキングし、クーラーをシャインシルバーで塗装します。

※この時に側面窓のサッシもシャインシルバーで塗っても良いです。

10.マスキングを外します。

11.前面以外をマスキングします。

12.前面をブラックで塗装します。

13.マスキングを外します。

14.側面窓のサッシにエナメルのフラットアルミを筆塗りします。

15.前面の接合部の筋彫りにエナメルのブラックを毛細管現象を利用して流し込みます。

16.前面の模様を切り出し、水性のり等で貼り付けます。

パンタグラフの塗装

1.灰色サーフェイサーを塗装します。

2.シルバーを塗装します。

連結ホロと連結器の塗装

1.灰色サーフェイサーを塗装します。

2.エアクラフトグレーを塗装します。

 

 組み合わせて完成です。

 

編成図

 上図が、737系の編成図です。

淡いピンク色の車体とBトレサイズのコンパクトさがかわいらしい模型です。

見た目のシンプルさとは裏腹に塗装は比較的複雑ですが、ぜひ挑戦してみてください。

 

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