B列車で行こう

3Dプリンターで作成したBトレインショーティーサイズの鉄道模型を紹介しています。

【Bトレ サイズ】コキ107形と19Dコンテナ キットの紹介と塗装方法

 この記事は、【Bトレ サイズ】コキ107形と19Dコンテナ キットと塗装方法を紹介しています。

コキ107形と19Dコンテナ キットについて

実車の情報

 2006年に登場した、コンテナ運搬用の貨車です。

by photoAC

コキ107形について

 2006年に試作車が、2008年から2017年にかけて量産車が製造されたコキ100系貨車の1形式です。コキ50000系の老朽取替を目的に開発され、2018年のダイヤ改正をもって取替が完了しました。コキ100系共通の仕様として、ISOコンテナ積載のため、コキ50000系と比べ床面が100㎜低くなっています。

主要諸元はコキ106形をベースとしており、従来通り12ftコンテナが5個積載できるだけでなく、ISO規格の20ftコンテナ(総重量20.32 t)2個などが積載できるようになっています。

107形の外観的特徴は、操作性の改善のため手ブレーキが車両側面から車端手すり部に変更された点です。全車灰色で塗装されています。

製造当初は車体側面に「JRFマーク」と「突放禁止」の表記がありましたが、途中から省略され、既存の物についても消去されています。

運用について

 列車総重量1200 t以下の時は最高速度110 km/h 、それ以上は最高速度100 km/hという高速走行性能を活かし、東海道山陽本線系統、東北本線-北海道系統、日本海縦貫線など日本全国の幹線系統の高速貨物列車で使用されています。

背高・重量コンテナが積載される列車や、海上コンテナなど大型コンテナの輸送にも使用されています。

19Dコンテナについて

JR貨物が配備している、鉄道輸送用長さ12ftの5トン積み有蓋コンテナです。

by photoAC

1995年に登場し、両側側面の扉配置の主力コンテナとして2017年までに総数48,216個が製造されました。

最大の特徴は、阪神淡路大震災を機に、内航船による鉄道代行輸送体制に即応できるようにするため、ツイストロック式のホール形隅金具がついている点です。

また、上部四隅にクレーン吊り作業に対応した簡易式隅金具も新たに付属しました。

外観としては、JRFレッド一色に初期は白色シールで側面にJRFマークと横線が配され、2014年度からはJRマークに変更されました。

50周年記念塗装として緑色に塗装された個体もあります。

キットの情報

キット外観について

 Bトレ製品に準拠して、60mmの車体に緊締装置を3つ表現し、12ftコンテナを2つもしくは中央に1つ積めるように設計しました。製品同様、手すりは別パーツです。

印刷ムラによっては、てすりと本体は一度組み合わせると外せなくなる場合があるので注意してください。

手すりが組み合わせられない場合は0.9㎜のピンバイスで穴を広げてください。

 製品と異なる点は床板の表現です。

中央部を大きく切り取り、タンクや配管を表現しました。実車同様、上から線路や台車が見えます。(コンテナを積むと見えなくなってしまいますが…)

 また、裏面にはKATOの小型車両用台車を取り付けできる穴をモデリングしました。

 

 Bトレ製品コンテナや、Nゲージ用コンテナを積載できます。

 19Dコンテナは側面のモールドを省略し、印刷紙を貼り付ける方式としました。このようにすることで、塗装では難しい側面について自由に表現することができます。

 Nゲージ製品もBトレ製品もコンテナ側にコキの緊締装置の表現があります。このキットについてもその部分は同様の表現をしています。

対応シャーシについて

 シャーシは不要。KATO 小型車両用台車 通勤電車2を取付可能。

塗装例の紹介

 以下に塗装方法を紹介します。塗装例ですので、塗料や塗装方法などはあくまで参考としてご覧ください。

使用した塗料

 塗装例に使用した塗料は以下の通りです。

使用塗料

塗装工程について

車体本体の塗装

1.全体を灰色サーフェイサーで塗装します。

 本体と手すりの差し込み部を塗装すると、塗料の厚みで最後に組み合わせられない可能性があります。ですので、差し込み部には塗装しないでください。

組み合わせがきつい場合、てすりを外すときに差し込み部が折れてしまうことがあります。その場合は接着剤で固定してください。

同様の理由で台車取付に影響するので、裏面はできるだけ塗装しないほうが良いです。

2.手すりををイエローで塗装します。

3.手すりの一部とハンドルをマスキングします。ちなみに、手すりの黄色は手ブレーキの位置がどちら側か示すものだそうです。

4.組み合わせて全体をグレーで塗装します。(写真は塗装順を間違えています。この場合のように後から黄色を塗装することもできます。)

5.マスキングを外します。

コンテナの塗装

1.灰色サーフェイサーを塗装します。

2.全体をコンテナレッドで塗装します。

3.側面印刷紙を切り出し、水性のり等で貼り付けます。

 

 組み合わせて完成です。

編成図

 上図が、コキ107形の編成例です。

現代貨物輸送の主力であるコンテナ車。いろいろな機関車のお供として、ぜひ長編成を再現してみてください。

機関車の動力にはKATOのチビ凸用動力ユニットがおすすめです。

 

キットの購入はこちら